第5章 Tera計算3_UtilitySoft

第1節 トラック軌跡計算

「セミトレーラ及びフルトレーラの直角旋回軌跡図の様式」(JASO Z 006-92)(社)自動車技術会の計算式に基づいた、トラックの旋回軌跡や必要旋回幅を簡単にシミュレーション。

配送センターの搬出口に合わせた車両ピッチの調整や、切り返しによる旋回中心の変更にも対応。Excel(トラック寸法.xlsx)による車種追加も可能で、実務に即した軌跡計算を支援します。

本ツールは、配送センターや倉庫の設計に欠かせないトラックの旋回軌跡計算を直感的に行うためのユーティリティです。

車間クリアランスの算出には、直角三角形(P1・P4を底辺、P1・P3を斜辺)の幾何学計算を用いており、角度から正確な高さを割り出します。これにより、理論に基づいた精度の高い設計が可能になります。

選択可能な車種

車種の変更追加は「Tera計算Data\トラック軌跡計算\トラック寸法.xlsx」により行う。

選択可能な車種

計算画面、車種を選択、計算開始ボタンを押す。

計算画面

計算数値確認、車両ピッチと直進の数値を調整して、必要旋回幅を見出す。

旋回幅の調整

車両ピッチは、配送センタの搬出口により決まる。

車間1クリアランスと車間2クリアランスの差が大きいときは、車の切り替えしにより旋回中心(基点2)を変更可能な事を考慮する。

前方クリアランスの方向は、緑地帯・駐車場や歩行者通路など他の要素があることを配慮。

トレイラーの計算は作成中。

車間2クリアランスの求め方

車間2クリアランスの求め方

直角三角形P1・P4を底辺、P1・P3を斜辺、P4・P1・P3の角度から
P4・P3の高さを求める。

左記1-6の計算手順参照。


第2節 バラ出荷コンテナ計算

この機能は、日々の出荷データに基づき、バラ出荷(ピース・小口出荷)に必要なオリコン(折りたたみコンテナ)などの容器数をシミュレーションするものです。

単なる総量の計算だけでなく、配送効率や保管スペースまで考慮した以下のステップで計算が行われます。

主な計算ステップ

  1. 条件設定: 対象となる「出荷日」の選択、使用する「コンテナ型式」の指定、および「充填率(コンテナ内にどの程度詰め込むか)」を入力します。
  2. データの抽出: システムが自動的に「出荷区分」から、バラ出荷コンテナ指定がなされている出荷先データを抽出します。
  3. 体積集計と算出: 出荷先の物量(体積)を集計し、以下の数値を算出します。
    • 必要コンテナ数: 必要な箱の総数。
    • 積載パレット(PL)数: コンテナをパレットに載せた際のパレット枚数。
    • 空コンテナ保管PL数: 使用後の空コンテナを折り畳んで保管した際に、何枚のパレットが必要になるか。

運用上のポイント

効率的な物流管理のために、以下の実務的な機能が備わっています。

出荷データより必要バラ出荷コンテナの計算

バラ出荷コンテナ計算

バラ出荷コンテナを使用した出荷先は、空コンテナの回収が可能な自社便及び専用便に限られる。

1.対象の出荷日とコンテナの型式選択、充填率を入力。

2.開始ぼたんをおすことにより。

3.ソフトが「出荷区分」のバラ_出荷コンテナ指定の出荷先を抽出。

4.出荷先の体積集計より必要コンテナ数及びPL積載時のPL数。

5.また、空コンテナを折り畳みPL保管した時のPL数を計算している。

計算は、単純集計、切り捨て・四捨五入及び切り上げ計算を表示している。

通常はピーク出荷日切れ上げ計算を採用し、これに出荷先からの回収サイクルを考慮して必要コンテナ数を算出する。


第3節 フォーク積付通路幅

フォーク積付通路幅計算の概要

この機能は、倉庫内のレイアウト設計において、フォークリフトが荷物を積んだ状態で安全に旋回・作業できる最小通路幅を算出するものです。

基本操作

積付通路幅の計算ロジック

積付通路幅 $R$ は、車両の特性と荷物のサイズに基づき、以下の数式で定義されます。

$$ R = R1 + R2 + C $$

車両タイプによる旋回基点の違い

フォークリフトの構造によって旋回軸の位置が異なるため、計算においてはこれらを考慮する必要があります。

活用のメリット

計算画面

計算画面

フォークの型式・車種を選択、再計算ボタンを押す。

各メーカ、型式・車種が一緒なら積付通路幅はほぼ同じ。

積付計算式

積付計算式1 積付計算式2

某メーカのフォーク寸法

三輪タイプのフォークリフトは前輪車軸の中心に旋回基点があり、
4輪タイプのフォークリフトは前輪車軸の外側に旋回基点がある。

両タイプともに
積付通路幅RはR=R1+R2+C
C(クリアランスは通常100mm)

フォーク寸法

第4節 PL積付と保管規模

PL積付と保管規模計算の概要

この機能は、商品ごとのケース寸法や重量に基づき、パレット(PL)への積付モジュールを計算し、在庫数から必要な総パレット数を算出するシミュレーションツールです。

主な計算・判定機能

保管効率の最適化と集計

シミュレーション結果はExcelに出力でき、混載(複数の商品を1パレットに載せる)を考慮した高度な保管規模の推定が可能です。

混載パレットの集計ロジック

在庫量に応じて、以下の基準でパレット数をカウントし、実務に近い保管規模を算出します。

在庫量(PL換算) 計算上の扱い
0.5 PL 以上 切り上げ単載(1パレット占有)として計算
0.33 PL 以上 0.5 PL 未満 2混載(2品目で1パレット)として計算
0.25 PL 以上 0.33 PL 未満 3混載(3品目で1パレット)として計算
0.25 PL 未満 4混載(4品目で1パレット)として計算

導入・活用のメリット

※注意点
このプログラムは、出荷データやメインの「Tera計算」システムとは直接連動していない独立したユーティリティソフトです。

計算画面

商品別にケース寸法からPL積付モジュール計算、在庫数とPL積付数から必要PL数を算出。

注意:このソフトは出荷データ及びTera計算と連動していない。

計算画面

表のレコード行をクリックすると積付平面図が連動して表示される。

ケース数と寸法

ケース数と寸法

平面寸法より、平面格納数、高さから積付段数を計算。

ケース寸法及びケース重量からPL積載できないものは自動判別、積付不可として表示。

PL仕様と荷姿

PL仕様と荷姿

左記よりパレットを指定。

PL荷姿詳細1 PL荷姿詳細2

Excel出力

計算後、Excelに出力(Tera計算Data\PL積付計算\PL積付計算結果4混載20250109-152656 最上面平面(通常) 重量計算有(通常))

Excel出力

集計として

集計

0.5PL以上切り上げ単載
0.5PL以下0.33PL以上は2混載
0.33PL以下0.25PL以上は3混載
0.25PL以下は4混載として計算

最適PL荷姿の推定

このプログラムは、いろいろなPL寸法により、どの様に格納効率や面積が変わるか推定するソフト。

最適PL荷姿の推定

第5節 入荷スペース

入荷スペース計算の概要

この機能は、入荷予定データに基づいて、検品や一時保管に必要な仮置スペース(ステージングエリア)の面積をシミュレーションするツールです。

主な特徴と操作

実務での活用シーン

入荷スペースの不足は、車両の待機時間増加や作業効率の低下を招きます。本ツールを用いることで、以下の検討が可能になります。

  1. 時間帯別のスペース需要予測: 入荷が集中する時間帯に必要な最大面積の算出。
  2. 通路幅を考慮した配置計画: フォークリフトの走行路や検品作業員のスムーズな動線を確保したレイアウト設計。
  3. パレット積み段数の検討: 荷崩れや商品の特性を考慮した積み段数による、床面積の節約シミュレーション。

計算画面

入荷スペース計算画面

表のレコード行をクリックすると積付平面図が連動して表示される。


第6節 出荷梱包物量

出荷梱包物量の概要

この機能は、出荷予定データから梱包後の総物量(体積や重量)をシミュレーションするツールです。配送車両の手配や、出荷待機エリアのスペース確保に不可欠な数値を算出します。

主な特徴と操作

実務での活用シーン

出荷梱包物量を正確に予測することで、物流現場のさまざまな最適化が可能になります。

  1. 配車計画の最適化: 梱包後の総容積を事前に算出することで、車両の積載率を最大限に高め、余分な傭車コストを削減できます。
  2. 出荷ステージングエリアの管理: 梱包が完了した荷物を置いておくスペースがどの程度必要かを予測し、作業動線を妨げないレイアウトを計画できます。
  3. 作業人員の適正配置: 梱包後の個数や重量を把握することで、検品・積込作業に必要なスタッフ数を正確に見積もることができます。

計算画面

出荷梱包物量計算画面

表のレコード行をクリックすると積付平面図が連動して表示される。


第7節 出荷スペース

出荷スペース計算の概要

この機能は、出荷を待機する荷物の量に基づいて、最適な出荷ステージングエリア(仮置スペース)の面積を算出するためのシミュレーションツールです。

主な特徴と操作

実務での活用メリット

正確な出荷スペースの算出は、出荷作業の停滞を防ぎ、センター全体の回転率を向上させます。

計算画面

出荷スペース計算画面

表のレコード行をクリックすると積付平面図が連動して表示される。